知恵と経験をつなぎ、次のチャレンジへ
スプレッドシートのSUBSTITUTE関数をビジネスで活用!業務で使える文字置換スキル

スプレッドシートのSUBSTITUTE関数をビジネスで活用!業務で使える文字置換スキル

「住所の“−”を全角から半角に統一したい」
「電話番号のハイフンを消して数値化したい」
「商品名の旧ブランド名を一括で変更したい」

そんな “テキストの置換・クリーニング” を一瞬で実現するのが SUBSTITUTE 関数
本記事では 実データ+数式+出力結果 を示しながら、
基本から応用まで“すぐ業務で使える”テクニックを解説します。


1. SUBSTITUTE関数 ── 文字列の一部を別文字に置換

=SUBSTITUTE(文字列, 置換前, 置換後, [出現番号])
引数内容既定値
文字列変換対象(セル参照可)必須
置換前置換したい文字列必須
置換後置換後の文字列(空文字 “” も可)必須
出現番号何番目の出現だけ置換するか(省略で“すべて”)任意

ポイント

  • 大文字小文字は区別(必要なら LOWER/UPPER 併用)
  • 複数文字列の一括置換は ネストREGEXREPLACE と併用

2. 基本例①:全角ハイフンを半角に

A列:住所 (入力元)
東京都-新宿区
大阪府-大阪市
=SUBSTITUTE(A2,"-","-")
出力
東京都-新宿区
大阪府-大阪市

3. 基本例②:電話番号ハイフンを除去

A列:電話番号
03-1234-5678
06-9876-5432
=SUBSTITUTE(A2,"-","")
出力
0312345678
0698765432

活用数値化 → TEXT関数で書式設定 すると計算・検索が安定。


4. 応用例:旧ブランド名を新ブランド名へ一括置換

A列:商品名 (旧表記)
【XYZ】スマートウォッチ
【XYZ】ワイヤレスイヤホン
【XYZ】Bluetoothスピーカー
=SUBSTITUTE(A2,"XYZ","Nova")
出力
【Nova】スマートウォッチ
【Nova】ワイヤレスイヤホン
【Nova】Bluetoothスピーカー

5. 特定回だけ置換したい(第 4 引数)

A列:型番
PRD-2024-001
PRD-2024-002

末尾の “-” だけ “/” に変えたい場合

=SUBSTITUTE(A2,"-","/",3)

出力
PRD-2024/001
PRD-2024/002

6. 複数文字列をまとめて置換するテクニック

■ スペース・カンマ・スラッシュ → 空白 1 個に統一

=SUBSTITUTE(
SUBSTITUTE(
SUBSTITUTE( A2 , "/" , " " ) ,
"," , " " ) ,
" " , " " )
  • ネスト で順番に置換
  • 最後に " "(二重スペース)→ " " で連続空白を 1 つに

または

=REGEXREPLACE(A2,"[,/ ]+"," ")

7. 仕事で役立つ活用シーン

シーン使い方イメージ効果
営業:顧客リスト電話番号整形=SUBSTITUTE(番号,"-","")電話番号検索・Dialer連携が安定
マーケ:UTMパラメータ削除=SUBSTITUTE(URL,"?utm_source="&B2,"")クリーン URL を解析用に生成
経理:請求書No. 書式統一"INV-"&SUBSTITUTE(番号,"/","")システム取込時のエラー防止
開発:CSV→マスタ取込`=SUBSTITUTE(テキスト,CHAR(10),”“)`
人事:氏名の「 」(全角空白)削除=SUBSTITUTE(氏名," "," ")姓名分割前のクリーニング

8. よくあるエラー & 回避策

症状原因対処
置換後に空白が増える連続スペースで複数スプリットSUBSTITUTE( …," "," ") を追加
大文字だけ置換されないケースが混在=SUBSTITUTE(UPPER(A2),"OLD","NEW") + PROPER で整形
複数区切り文字一括は不可ネスト or REGEXREPLACE 併用

9. まとめ & 早見表

目的代表式キーワード
ハイフン全削除=SUBSTITUTE(A2,"-","")番号整形
全角→半角=SUBSTITUTE(A2,"-","-")表記統一
ブランド名変更=SUBSTITUTE(A2,"XYZ","Nova")名称再掲
第 n 出現だけ置換=SUBSTITUTE(A2,"-","/",3)位置指定
複数文字列置換=REGEXREPLACE(A2,"[,/ ]+"," ")混在データ掃除

SUBSTITUTE で“表記ゆれ”とサヨナラ!
データベース連携・VLOOKUP・集計の精度が劇的に向上します。
ぜひ明日からのスプレッドシート業務に取り入れ、
テキスト整形の手間を大幅短縮しましょう。