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スプレッドシートのLEFT関数 & RIGHT関数 & MID関数をビジネスで活用!データ集計に役立つ文字列抽出の基本スキル

スプレッドシートのLEFT関数 & RIGHT関数 & MID関数をビジネスで活用!データ集計に役立つ文字列抽出の基本スキル

スプレッドシートでデータを扱う際、「文字列の一部だけ抜き出したい」と思ったことはありませんか?
例えば、
社員IDや商品コードの先頭部分を取得したい
メールアドレスからドメイン部分だけを抜き出したい
住所データから都道府県名だけを取得したい

こうしたケースで活躍するのが、LEFT関数・RIGHT関数・MID関数 です。
さらに FIND関数(文字の位置を検索) を組み合わせることで、より柔軟なデータ抽出が可能になります。

本記事では、業務で使える実例 を交えながら、各関数の使い方を詳しく解説します!


1. LEFT関数 – 文字列の先頭からn文字を取得

LEFT関数の使い方

=LEFT(文字列, 取得する文字数)

📌 使い方の例

=LEFT(A2, 3)

A2セルのデータの 先頭3文字 を取得。

ビジネスでの活用シーン

社員ID・商品コードの先頭部分を抽出

  • 社員IDや商品コードの 最初の数文字 に部門やカテゴリ情報が含まれている場合、それを取得して分類に使う。

📌 例:社員IDから部門コードを取得

社員ID部門コード(先頭3文字)
A10123=LEFT(A2, 3) → A10
B20456=LEFT(A3, 3) → B20
C30987=LEFT(A4, 3) → C30

📌 例:郵便番号の上3桁を取得

住所郵便番号(上3桁)
123-4567=LEFT(A2, 3) → 123
987-6543=LEFT(A3, 3) → 987

2. RIGHT関数 – 文字列の末尾からn文字を取得

RIGHT関数の使い方

=RIGHT(文字列, 取得する文字数)

📌 使い方の例

=RIGHT(A2, 5)

A2セルのデータの 末尾5文字 を取得。

ビジネスでの活用シーン

メールアドレスのドメイン部分を取得

  • メールアドレスの 「@」以降(ドメイン) を抽出して、集計や分析に活用。

📌 例:メールアドレスからドメインを取得

メールアドレスドメイン(@以降)
tanaka@example.com=RIGHT(A2, LEN(A2) – FIND(“@”, A2)) → example.com
yamamoto@gmail.com=RIGHT(A3, LEN(A3) – FIND(“@”, A3)) → gmail.com

電話番号の末尾4桁を取得

  • 顧客情報の 「下4桁」 を取得し、重複確認や特定の検索に利用。

📌 例:電話番号から下4桁を取得

電話番号下4桁
03-1234-5678=RIGHT(A2, 4) → 5678
06-9876-5432=RIGHT(A3, 4) → 5432

3. MID関数 – 指定した位置からn文字を取得

MID関数の使い方

=MID(文字列, 開始位置, 取得する文字数)

📌 使い方の例

=MID(A2, 2, 3)

A2セルのデータの 2文字目から3文字取得

ビジネスでの活用シーン

商品コードの中間部分を抽出

  • 商品コード「ABC-123-XYZ」から、中央の「123」部分を取得したい。

📌 例:商品コードの一部を抜き出す

商品コード中間の番号
ABC-123-XYZ=MID(A2, 5, 3) → 123
XYZ-456-AAA=MID(A3, 5, 3) → 456

フルネームから苗字・名前を分ける

  • 氏名「山田 太郎」から、「太郎」だけを取得する。

📌 例:苗字・名前を分ける

氏名名前(苗字を除く)
山田 太郎=MID(A2, FIND(” “, A2) + 1, LEN(A2)) → 太郎
鈴木 花子=MID(A3, FIND(” “, A3) + 1, LEN(A3)) → 花子

4. FIND関数を組み合わせて柔軟な文字列抽出を実現

🔹 FIND関数とは?

  • 特定の文字が「何文字目」にあるかを取得する 関数。
  • これを LEFT・RIGHT・MIDと組み合わせる ことで、可変長のデータから文字を抽出可能!

FIND関数についてもっと詳しく知りたいという方はこちらの記事もおすすめです。

スプレッドシートのFIND関数をビジネスで活用!文字の位置を特定してデータを自在に抽出する方法

📌 例:「-」の前の文字列を取得

商品コードコードの前部分
123-ABC=LEFT(A2, FIND(“-“, A2) – 1) → 123
456-XYZ=LEFT(A3, FIND(“-“, A3) – 1) → 456

📌 例:「@」の前のユーザー名を取得

メールアドレスユーザー名
tanaka@example.com=LEFT(A2, FIND(“@”, A2) – 1) → tanaka
yamamoto@gmail.com=LEFT(A3, FIND(“@”, A3) – 1) → yamamoto

📌 例:「@」の後のドメインを取得

メールアドレスドメイン
tanaka@example.com=RIGHT(A2, LEN(A2) – FIND(“@”, A2)) → example.com
yamamoto@gmail.com=RIGHT(A3, LEN(A3) – FIND(“@”, A3)) → gmail.com

✅ まとめ

関数できること
LEFT先頭からn文字を取得=LEFT(A2, 3)
RIGHT末尾からn文字を取得=RIGHT(A2, 5)
MID指定位置からn文字を取得=MID(A2, 2, 3)
FIND文字の位置を検索=FIND("-", A2)

📌 データ集計スキルアップのために

  • LEFT・RIGHT → 固定長のデータを抽出
  • MID → 任意の位置のデータを抜き出す
  • FINDと組み合わせると、より柔軟な文字列処理が可能!

👉 ぜひ、スプレッドシートで試してみてください! 🚀