NOW/EOMONTH/UPPER/LOWER
「今日の日時をセルに入れたい」
「任意の月末日を自動で出したい」
「文字列をすべて大文字(または小文字)に統一したい」
そんな“ちょっとした手間”を一瞬で解決する 4 つの定番関数をまとめて紹介します。
例データ・数式・出力結果をセットにした“コピペ OK”のハンドブックです。
1. NOW ── 現在の日付と時刻をリアルタイム表示
例 | 出力(日本時間) |
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=NOW() | 2025/06/16 17:35:42 |
ビジネス活用例
シーン | 数式 | 効果 |
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申請フォーム提出タイムスタンプ | =ARRAYFORMULA(IF(A2:A<>"",NOW(),"")) | 送信時刻を自動記録 |
見積書の有効期限(14 日後) | =NOW()+14 | 手入力ミスを防止 |
ガントチャートの「今日」ライン | 条件付き書式:=$A$1=TODAY() | 当日タスクを強調表示 |
メモ:毎回再計算で更新されるため、静的に残すときは「コピー → 値貼り付け」。
2. EOMONTH ── 月末日を一発取得
基本構文 | =EOMONTH(開始日, 月オフセット) |
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数式 | 結果 |
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=EOMONTH("2025/02/15",0) | 2025/02/28 |
=EOMONTH(TODAY(),1) | 翌月末日 |
ビジネス活用例
シーン | 数式 | 効果 |
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次回請求締め日 | =EOMONTH(契約開始日,0) | 月末締め請求を自動化 |
今月集計期間(期首~期末) | 期首:=EOMONTH(TODAY(),-1)+1 期末:=EOMONTH(TODAY(),0) | 月次レポート範囲を動的化 |
契約満了 30 日前アラート | =EOMONTH(契約開始日,12)-30 | 条件付き書式で視覚注意喚起 |
3. UPPER ── 文字列をすべて大文字に変換
ビジネス活用例
シーン | 数式 | 効果 |
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SKU・品番の大文字統一 | =UPPER(品番セル) | VLOOKUP の表記ゆれ防止 |
メールアドレス大文字化 | =UPPER(メール列) | 大文字小文字の差をなくす |
国コード(ISO)の整形 | =UPPER(Country) | BI 連携時のエラー回避 |
4. LOWER ── 文字列をすべて小文字に変換
ビジネス活用例
シーン | 数式 | 効果 |
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URL を小文字統一 | =LOWER(URL列) | 重複カウント防止 |
部署コード整形 | =LOWER(コード) | CASE 整合で JOIN ミス削減 |
フィード用メール整形 | =LOWER(メール) | 外部システムへの取込安定化 |
関連関数
PROPER
:各単語の先頭だけ大文字(例:John Smith)
5. 4 つの関数まとめ
関数 | 主用途 | 代表式 | ひとことキーワード |
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NOW | 現在日時取得 | =NOW() | タイムスタンプ |
EOMONTH | 月末日計算 | =EOMONTH(TODAY(),0) | 請求締め |
UPPER | 大文字化 | =UPPER(A2) | SKU 統一 |
LOWER | 小文字化 | =LOWER(A2) | URL 整形 |
4 つを組み合わせれば
「月末日ベースのレポートに、発行日時と小文字統一済みメールを載せる」
といった定型業務をシート 1 枚で自動化できます。
明日からのスプレッドシート作業にぜひ取り入れてみてください!