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スプレッドシートのUNIQUE関数をビジネスで活用!業務で使えるデータ集計スキル

スプレッドシートのUNIQUE関数をビジネスで活用!業務で使えるデータ集計スキル

「取引先を重複なくリスト化したい…」
「アンケートの回答をユニークに抜き出して集計したい…」
UNIQUE関数 を使えば、そんな“ひと手間”が一瞬で片付きます。
ここでは 基本構文 ➡️ 応用テクニック ➡️ ビジネスでの活用場面 をサクッと解説します。


1. UNIQUE関数の基本構文

=UNIQUE(範囲, [列比較], [正確])
引数意味デフォルト
範囲重複を取り除きたいセル範囲必須
列比較TRUE:行全体で比較 / FALSE:列ごとFALSE
正確大文字小文字を厳密に区別FALSE

まずはこれだけ → =UNIQUE(範囲)
ほとんどの業務は 1 引数だけで完結します。


2. すぐ試せる基本パターン

シチュエーション例データ範囲入力式出力結果
顧客名簿の重複排除A2:A100=UNIQUE(A2:A100)ユニーク顧客名
商品マスタ作成(複数列)B2:D500=UNIQUE(B2:D500, TRUE)行単位で重複削除
リアルタイム更新A:A=UNIQUE(A:A)追加行も即反映

3. 仕事がはかどる応用テクニック

テクニック書式効果
並べ替え+ユニーク=SORT(UNIQUE(範囲))ABC順などで見やすい
条件付きユニーク=UNIQUE(FILTER(範囲, 条件))「今月分」だけ抽出
QUERY連携=UNIQUE(QUERY(範囲,"SELECT ..."))SQL感覚で列指定後に重複排除
ユニーク数のカウント=COUNTA(UNIQUE(範囲))KPIやダッシュボード用

4. ビジネスで役立つ活用場面

シーン使い方イメージ期待効果
営業:取引先リストの作成取引履歴シートの顧客列に =UNIQUE(...)重複顧客を自動除外し、週次資料を時短
マーケ:キャンペーンUU計測ログのユーザーID列に =COUNTA(UNIQUE(...))ユニークユーザー数を即算出
人事:社員名簿の統合チェック部署ごとの名簿を {範囲1;範囲2} で結合 → UNIQUE重複登録や異動漏れを発見
財務:仕入先コードのマスタ生成仕入伝票のコード列に =UNIQUE(...)VLOOKUP 用マスタを自動更新
イベント:申込・参加者照合{申込ID列; 参加ID列} で差分を UNIQUE未参加者・飛び込み参加を瞬時に把握
カスタマーサポート:問い合わせ分析お問い合わせ件名列に UNIQUECOUNTIFよくある質問をカテゴリ別に可視化

5. よくあるエラー & 回避策

症状原因と対処
空白が先頭に並ぶ範囲に空白行 → =UNIQUE(FILTER(範囲, 範囲 <> ""))
#REF! が表示結合セルが含まれる → 結合解除 or 列を分けて参照
シートが重い数万行で多重計算 → 必要列だけ指定 & 範囲を絞る

6. まとめ

目的代表式わかりやすいキーワード
重複除去=UNIQUE(範囲)「重複ゼロ」最速リスト化
並べ替え付き=SORT(UNIQUE(範囲))「ABC順」で見やすいユニーク表
条件付き=UNIQUE(FILTER(範囲, 条件))条件適用後も「自動更新」
ユニーク数=COUNTA(UNIQUE(範囲))「何件ある?」を即カウント

まず UNIQUE で“下ごしらえ”
FILTER・QUERY・SUMIFS などと組み合わせれば、
スプレッドシートだけでデータベース級の集計ワークフローが完成します。

明日のレポートやダッシュボードづくりにぜひ取り入れてみてください!