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社内活性化で表彰されたオープンアップITエンジニアの社内ラジオ運用ノウハウ

社内活性化で表彰されたオープンアップITエンジニアの社内ラジオ運用ノウハウ

はじめに:インナーブランディングの課題と社内ラジオの可能性

企業がインナーブランディングを課題とする場合、従業員間の一体感の欠如や社内情報共有の不十分さ、モチベーションの低下といった問題が挙げられます。このような課題に対し、社内広報の一環として社内ラジオを活用することが有効かどうかについて検討します。本記事では、社内ラジオの運用ノウハウを深掘りし、インナーブランディングの課題解決に向けたヒントを提供します。

社内広報の取り組み比較 ─ 社内ラジオのメリットとデメリット

ありがちな社内広報の取り組みとは?

多くの企業では社内報や社内メールといった方法が一般的です。これらは情報共有には適しているものの、一方向的なコミュニケーションにとどまりがちです。特に、従業員の関心を引き続けることが難しいという課題があります。

社内ラジオのメリット

社内ラジオのメリットには以下の内容が考えられます。

双方向のコミュニケーション

LIVEにすれ従業員のリアルタイムの声を反映可能です。完全LIVEでなくとも、会社としての近々のイベントがあるようであればそのイベントをラジオで告知したり、何か表彰されて社員を登場させるなど、手軽に双方向のコミュニケーションが行えます。

柔軟なコンテンツ設計

業務時間外でも聴取可能なため、従業員のライフスタイルに合わせられます。ラジオなら耳だけなので通勤時間中でも聞け、手軽さがとても使いやすいコンテンツです。

社内文化の醸成

パーソナリティの個性やテーマ選定により、企業文化を強調できます。ラジオ全体のテーマにしても、ラジオの中で1つコーナーを用意するなどは、それがそのまま社内文化形成につながります。普段直接は言いづらい感謝の声をラジオで届けることで賞賛の文化を作ることなどもできます。

参加のハードルが低い

ラジオは顔出しが無く、あまり社内報や社内動画に登場したくないシャイな方などの参加ハードルが低いので、ゲスト出演をしやすいのが特徴の1つです。社内のスペシャリストだったり活躍されている方の中にはあまり表に出たくない方も多い一方で、そのような方にこそスポットライトを当てて社内の一体感を強くしたい企業様は多いと思います。そんな時にこそ音声だけの登場でかつ、録音して放映という運営であれば、とても出演のハードルが低いのでおすすめです。

社内ラジオのデメリット

一方で、社内ラジオのデメリットには以下の内容が考えられます。

初期コストや運用リソース

機材や配信システムの準備、番組制作には時間と費用が必要です。しかし、社内ラジオであればそこまで費用かけずに、WEB会議を開いて、録音だけでも全然導入して成り立つこともあります。まずは初期費用をかけずに試してみるのもおすすめです。

聴取習慣の定着

そもそも従業員に聞いてもらう仕掛けが必要です。最初は社内に伝えるべき情報を会社の代表者や役員に話してもらうなどしてある程度強制的に聞いてもらうのも良いと思います。最初は仕方なく聞く中で、届けるコンテンツが変わってくることで徐々に聴取習慣が身について行きます。

社内ラジオ運用のポイント3選

ポイント1 – 継続可能なテーマと計画を立てる

社内ラジオは一過性ではなく、継続することが重要です。まず、会社の目標や従業員の関心に沿ったテーマを設け、半年間継続できる計画を立てましょう。計画には収録スケジュールやコンテンツのバリエーションも含めます。

ポイント2 – 上位決裁者をヘビーユーザーにする

役員や上位管理職を積極的に番組に参加させ、彼らがラジオを聴き続ける仕掛けを作りましょう。トップが関わることでラジオの重要性が全社的に認識され、従業員の興味を引きやすくなります。

ポイント3 – 口コミで広がる話題性を意識

特別ゲストの登場や特定のキャンペーンなど、話題性のある内容を盛り込みましょう。また、社内SNSやチャットツールで拡散を促す工夫も有効です。

まとめ ─ 社内ラジオを活用したインナーブランディングの実現

社内ラジオを継続的に運用し、上位者の関与や話題性を重視することで、従業員同士のコミュニケーションを活性化させ、自社独自のブランディング強化に繋げることが可能です。ぜひ、これを機に新しい社内広報の形を取り入れてみてください。